一図に、当時の吉原の著名な遊女二人を、新造・禿らを含めて描き、上部に、遊女の自筆の狂歌や詩をそのまま摺りだしたもの。見開きが大奉書全紙の大きさ(大判二枚分)である。版面に残る文字などから、天明3年中に「青楼名君自筆集」と題して一枚ずつ売り出したものを、まとめて一帖とし、序文跋文を添え、袋入り画帖仕立てにして売り出したものと推定される。
全7図で14人の遊女を収録。朱楽菅江の跋文によると、安永5年(1776)刊、北尾重政・勝川春章画『青楼美人合姿鏡』の後編という意識があったようだ。の代表作であり、北尾政演の美人風俗画の錦絵としても、絵本としても、最大級の大きさのものである。
北尾政演(1761〜1816)は、戯作者・山東京伝のこと。浮世絵師・北尾重政の弟子で、安永年間から黄表紙の挿絵を多く描いた。政演と名乗る画家としての活動は、ほぼ天明年間で終わる。
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