国境を越えた仮面の美の本質をさぐる
仮面は、人間の精神と深く結びつきながら、古代より世界各地で造られてきました。仮面を被った人間が別の存在に変身し、演じたり踊ったりする芸能は、ほとんどが祭祀や儀礼と関係します。また願いを込めて寺社等に奉納されたり、お守りとして飾られたり、死者に被せられる仮面もあります。仮面の発達・展開が、このように常に信仰と無関係でなかったのはなぜなのでしょうか。また人間の精神に起因する造形として、仮面はどのように表現されてきたのでしょうか。
本展覧会は、日本をはじめとするアジア、オセアニア、アフリカの仮面を中心に、普遍的な精神と造形の美を求めて、選りすぐられた仮面152件により構成されるものです。貴重な古面が豊富に残される日本、そのユニークで力強い造形が魅力的なアフリカなど、様々な地域の仮面が一堂に会します。地域の特色を検証する一方で、国境や民族の境を越えて共通する心の造形に着目しながら、仮面の美の本質をさぐります。
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