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梅若神社

小林 清親
コバヤシ キヨチカ
Kobayashi Kiyochika

梅若神社

分 類:版画
制作年:明治12~14年(1879~81)頃
技 法:横大判錦絵
寸 法:24.5x36.4cm

 激しい雨の中の梅若神社。梅若丸の伝説で有名な木母寺も、明治維新の廃仏毀釈には勝てず、明治元年12月境内の梅若山王権現を梅若神社と改称、木母寺を廃している。この図はその時代の作品である。その後明治21年に仏寺再興成り現在に至っている。この絵を清親の傑作の一つになし得たのは、雨線を白抜にして色板だけで表された斜めの雨脚。心にたたきつけるような雨であり、人力車も車夫も女も樹木も激しく濡れて、この梅若社頭の雨景の寂しさは梅若丸とその母の悲話を忍ばせる。
 本図には、どういうわけか、通常枠外にあるべき御届年月日などがない。また、千葉市美術館蔵品の摺の調子は標準的なものであるが、全体がもっと明るくカラフルなものから、暗い調子のものまで、さまざまなニュアンスの作品がある。