美術館について
ご挨拶・沿革

ご挨拶

千葉市美術館は、1995年11月3日に千葉市中心市街地の一角に中央区役所との複合施設として開館しました。

美術館の建物は、市内に残る数少ない戦前の建物(旧川崎銀行千葉支店)を新しい建物で包み込むように設計されており、歴史・文化を保存し、次世代へ繋げる美術館のあり方にも共鳴しています。

美術館の骨格を形成するコレクションの収集方針は、「近世から近代の日本絵画と版画」、「1945年以降の現代美術」、そして館が立地する「千葉市を中心とした房総ゆかりの作品」の3つを大きな柱としています。この3点を活動の軸として、国内外の協力のもと、独自の切り口を持つ展覧会を開催してきました。

そして開館25周年をむかえる2020年7月、建物すべてを美術館として拡張リニューアルオープンいたしました。これまでの展示室などに加え、千葉市美術館の誇る所蔵作品のハイライトをご覧いただける常設展示室のほか、参加・体験型のアーティストプロジェクトを行うアトリエ、美術にまつわる親しみやすい図書をそろえた開放感のある図書室など、いつでもだれでも美術にふれあえる空間が増えました。

これまで以上に、幅広い世代の人々が気軽に立ち寄り、主体的にアートや美術館に関わるための様々な機会を提供していきます。皆様のご来館をお待ちしています。

沿革

1982.3 千葉市新総合計画で、優れた芸術作品の鑑賞や自主的創作活動・発表の場としての美術館の建設について準備を進めることが示される。
1985 今中宏コレクション(浮世絵)を千葉市が購入。
1986.4 第四次5カ年計画で、美術館の設置について検討することが示される。
1987.10 千葉市文化施設構想検討部会で、千葉市立美術館の基本構想に関する事項について調査検討。
1988.9 千葉市美術館構想事業幹事会設置。
1989.3 「千葉市美術館構想」が策定され、作品収集の基本方針「千葉市を中心とする房総ゆかりの作家・作品」「日本文化の核を形成する近世以降の美術品」「現代美術」が示される。
1990

美術館の実施設計が行われる。

千葉市美術品等取得基金条例の公布施行により、本格的に収集が始まる。

1991 千葉市教育委員会に美術館開設準備室ができる。
1991.10 美術館の建築着工。
1994.12 美術館の建築竣工。落成式を行う。
1995

運営組織として財団法人千葉市美術振興財団設立。

辻惟雄館長就任。

さや堂ホールが千葉市指定有形文化財となる。

1995.9 千葉市美術館条例施行。
1995.11 11月3日千葉市美術館開館。
1998.11 千葉市美術館・中央区役所が「公共建築百選」に選定される。
1999

小林忠館長就任。

文化財保護法第53条に基づく公開承認施設に承認。

2000 財団法人千葉市教育振興財団設立、財団法人千葉市美術振興財団は統合廃止。
2006.4 管理運営に指定管理者制度が導入され、財団法人千葉市教育振興財団が指定管理者となる。
2009 空調改修工事のため、半年間の展示室休室に入る。
2012 河合正朝館長就任。
2013 財団法人千葉市教育振興財団が公益財団法人へ移行。
2017 千葉市が中央区役所の移転と美術館の拡張計画を発表。
2018 博物館法に基づく博物館相当施設に指定。
2019.5 中央区役所がきぼーるへ移転、美術館拡張工事が始まる。
2020.7 7月11日千葉市美術館拡張リニューアルオープン。
2021.4 山梨絵美子館長就任。
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