











作家名 |
喜多川 歌麿
きたがわ うたまろ(うたまる)
KITAGAWA Utamaro(Utamaru)
[1751-1806]
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作品名 |
『銀世界』
ぎんせかい
Picture Book of The Silver World
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技法/材質 |
彩色摺絵入狂歌本 折帖1帖
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寸法 |
25.4×18.7cm
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制作年 |
寛政2年(1790)
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受入年度/種別 |
平成07年度/購入 ラヴィッツコレクション
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分類 |
版本/画本・絵入版本
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所蔵品番号 |
2955056
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雪を詠んだ狂歌78首を収めた狂歌本です。宿屋飯盛(やどやめしもり)の撰により、喜多川歌麿による雪を主題とした絵が5図入っています。歌麿の絵本、雪月花三部作のうちの雪にあたり、『龢謌夷(わかえびす)』『狂月坊(きょうげつぼう)』と同様、諸派の技法を取り入れて変化ある画面を描き出した意欲作といえましょう。
雪の宮中の図は、『枕草子』を踏まえたもの。料理屋の2階の情景で、画面の右半分は障子越しに、男女入り乱れての酒宴の最中です。歌麿はそれを、濃淡の薄墨を巧みに重ね合わせることによって表し、人のうごめき、座のざわめきまで描出しています。左半分は彩色の世界。場面は物静かで、座敷を抜け出した芸者が仲居と外を見ています。動と静、モノクロームとカラーの対比が際立ちます。
雪の宮中の図は、『枕草子』を踏まえたもの。料理屋の2階の情景で、画面の右半分は障子越しに、男女入り乱れての酒宴の最中です。歌麿はそれを、濃淡の薄墨を巧みに重ね合わせることによって表し、人のうごめき、座のざわめきまで描出しています。左半分は彩色の世界。場面は物静かで、座敷を抜け出した芸者が仲居と外を見ています。動と静、モノクロームとカラーの対比が際立ちます。