企画展

高松次郎 -1970年代の立体を中心に

2000年5月16日[火] – 7月16日[日]

会期

2000年5月16日[火] – 7月16日[日]

※この展覧会は終了しました

休室日

月曜日

観覧料

一般800円(640円) 大学生・高校生700円(560円)  中・小学生300円(240円)

※( )内は前売、または団体30名以上の料金

主催
千葉市美術館

三回忌を迎えての特別展

高松次郎(1936 – 1998)は日本の戦後美術における重要な作家の一人です。
これまで高松の作品について国・公立美術館が開催した個展では、1960年代の「影」や「遠近法」シリーズ、あるい80年代以降の絵画を中心に紹介が行われていました。今回は、これまであまり顧みられることの少なかった70年代の立体作品である「複合体」シリーズを中心に、関連作品やマケット、ドゥローイングなどを含めた約60点によって展覧会を構成します。

「複合体」シリーズは高松次郎の他の作品とは異なり、制作を重ねる過程で作品を支える概念にたびたび問題が起こり、作者はその問題の解決のためにも1970年代全般 にわたって同シリーズと向き合うことになりました。それは、60年代後半からわが国の美術状況のなかで模索されはじめていたあたらしい立体造形に対して、高松がどのようにアプローチしていたかを伝えるものとなっています。

本展は、戦後美術の可能性を切り拓いた、高松次郎という作家のあゆみについて考えるとともに、1970年代以降のわが国における立体造形の動向を検証するものです。
奇しくも、会期中の6月25日は高松の命日に当たり、今年、三回忌を迎えます。

Search