企画展
平成12年度千葉市美術館所蔵作品展V

千葉市美術館2001所蔵名品展

コレクションより6題

2001年2月10日[土] – 3月4日[日]

中村芳中 《白梅図》
会期

2001年2月10日[土] – 3月4日[日]

※この展覧会は終了しました

休室日

毎週月曜日(休祝日の場合は翌平日)

観覧料

一般200円 大学生・高校生150円  中・小学生100円

主催
千葉市美術館

千葉市美術館は,昨年11月に開館5周年を迎えました。平成2年度、美術館準備室により収集が開始されて以来、(1)房総ゆかりの作家・作品、(2)近世近代の日本絵画・版画、(3)現代美術の3つの分野を柱にコレクションを形成してきました。おかげさまで、この11年のあいだに、コレクションは質、量ともに充実してまいりました。今回はこの中から、6つのテーマを厳選し、2001所蔵名品展を開催いたします。いずれのセクションも千葉市美術館のコレクションの個性を反映した小展覧会です。

 

第1部 時間のイマージュ―現代写真の一側面

佐藤時啓、杉本博、山崎博、小山穂太郎の写真によるセレクション。写真は本来、一瞬の光景を印画紙上に凍結するメディアである。しかし彼らの作品は、静止したイメージに、あえて時間を封印しようとする。佐藤時啓のインスタレーション《二つの眺めを持った部屋》を特別展示中。

 

第2部 絵具が発する絶叫―具体の画家たち

1950年代中頃から1960年代にかけて活躍した具体美術協会。その斬新な作品は、日本よりむしろ海外で高く評価された。千葉市美術館は,フランスのアンフォルメルとの交流後に描かれた具体の絵画を収集してきた。「絵具が絶叫を発する」ごとき激烈な筆触を特徴とする、吉原治良、白髪一雄、元永定正、金山明、田中敦子、村上三郎、向井修二らの抽象絵画を出品。

 

第3部 瀧口修造とマルセル・デュシャン

シュルレアリスムの詩人で美術評論家の瀧口修造は、晩年デカルコマニーなどの小品制作を試みる。そこには彼が長年敬愛し続けたマルセル・デュシャンの影響が少なからず見られる。60年代に制作された、瀧口修造のデカルコマニー、デッサン、オブジェとデュシャンの版画を展覧。

 

第4部 無縁寺心澄の描いた房総

千葉市の美術界に忘れ得ぬ足跡を残した画家、無縁寺心澄。その奔放なタッチの水彩画は、独特の魅力を秘めている。1000点近い無縁寺作品を含む菅谷コレクションから、房総の風景を中心にセレクト。

 

第5部 異国へのまなざし―来日作家による版

明治から大正にかけて、日本を訪れ、日本に魅せられた外国人作家たちがいた。エミール・オルリク、フリッツ・カペラリー、エリザベス・キース、ヘレン・ハイド、チャールズ・W・バートレット、ジョルジュ・ビゴー、バーナード・リーチらの版画を特集展示。

 

第6部 季節のなかで―春

浮世絵版画,近世絵画より「春」を描いた作品を中心に構成.日本美術が,春という季節をどのように表現してきたかを、多面的に追求する。中村芳中「白梅図」、山本梅逸「四季山水図」のうち「春」、ほか多数出品。

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