青春の浮世絵師 鈴木 春信
-江戸のカラリスト登場-
2002年9月14日[土] – 10月20日[日]
会期
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2002年9月14日[土] – 10月20日[日] ※この展覧会は終了しました |
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休室日
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毎週月曜日(休祝日の場合は翌平日) |
観覧料
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一般1,000円 大学生・高校生700円 中・小学生300円 |
主催
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千葉市美術館、朝日新聞社
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協力
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日本航空
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監修
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小林忠(学習院大学教授・千葉市美術館館長)
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鈴木春信(1725?~1770)は、錦絵創始期の第一人者として知られる浮世絵師です。明和期(1764-1772)はじめに錦絵が誕生してより没するまで、人気絵師として活躍したのはわずかな短い期間でしたが、おそらくは1000図以上の優れた浮世絵版画を世に送り出しています。
春信が好んで描いた若い恋人たち、母と子、さりげない日常…、またその画面に重ねられた絵暦の遊び、見立絵と呼ばれる主題上の趣向など、春信は小さな画面の中に、詩的で洗練されたイメージと江戸っ子らしい洒落の世界を豊かに築き上げました。古典文学に多くのテーマの発想を求めた春信の作品は、江戸時代その当時のさりげない風俗のありさまを描いていても、たとえば平安時代の雅びやかさを感じさせる格調の高さがあり、古く和歌などに表されてきた日本人の季節感や恋心を現出するかのような気分があります。
そしてこの時代に色数の多い木版画が摺られるようになり、あざやかな色彩の錦絵が誕生したことは、当時の人々にとって衝撃的なメディア改革であったことでしょう。
幾層にも魅力を重ね、色を操る春信の豊かな表現は、21世紀を迎えた現在もなお我々の目には驚きであり、また同時に深い安らぎを与えてくれるものでもあります。ながく切望されながらも、優れた作品の多くが海外美術館にあることから果たされなかった本格的な春信の展覧会がここに実現されます。国内ばかりでなく海外の美術館に所蔵される265点の選りすぐりの作品により、春信芸術の粋をご堪能ください。