企画展

伝説の浮世絵開祖 岩佐又兵衛

2004年10月9日[土] – 11月23日[火・祝]

人は彼を「うきよ又兵衛」と呼んだ-。

会期

2004年10月9日[土] – 11月23日[火・祝]

※この展覧会は終了しました

休室日

毎週月曜日(ただし10月11日は開館、翌12日休館)

観覧料

一般800円(640円) 大学生、高校生560円(450円) 小・中学生240円(200円)

※( )内は団体30名以上及び前売り券

主催
千葉市美術館

岩佐又兵衛(1578~1650)の名をご存知でしょうか?かつて、江戸時代初期の優れた風俗画はみなこの人の作と名付けられ、「浮世絵の開祖」ともいわれていた伝説的画人です。「浮世又兵衛」と呼ばれた謎多きこの絵師の実像を求めて新聞紙上まで賑わせる大論争が巻き起こったり、渦中の絵巻物の展覧会には大行列ができた……明治後期以来のこうした顛末もまた一種の伝説のように語られていく現在、かつての熱気が信じられないほど、残念ながら一般に知る人も少なくなっているようです。しかし、是非一度絵を見てみてください。豊かな頬、長い顎、芝居がかった大仰な仕草や熱っぽい姿の群衆、人物を描く流暢なそれでいて画面に食い込むように強靱な線。一度見ると忘れられない強烈な印象を残す彼独特の作風は、当時一世を風靡し、のちの絵画に大きな影響を与えました。

千葉市美術館では、開館以来、江戸時代絵画、特に浮世絵派の収集と紹介を活動の一つの柱としてまいりました。本展は、その元祖とされ江戸時代以来それほどまでに大きな存在であった「浮世又兵衛」とは何だったのか、岩佐又兵衛の功績について伝説化の様相も視野に入れつつ、約100点の作品によりご紹介するものです。かつて多くの人々を圧倒してきた妖しい魅力をたっぷりとご堪能いただき、これに取り憑かれた人々の営みにも思いめぐらしていただければ幸いです。

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