特集展示 草間彌生・荒川修作・篠原有司男
2006年12月11日[月] -2007年1月14日[日]
会期
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2006年12月11日[月] -2007年1月14日[日] ※この展覧会は終了しました |
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休室日
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2006年12月29日[金]-2007年1月3日[水] |
観覧料
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一般200円(160円) 、大学・高校生150円(120円) ※第1部、第2部両展の共通料金です。 ※( )内は団体30名様以上の料金です。 |
主催
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千葉市美術館
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50年代末から60年代にかけて、多くの若い日本人アーティストたちが次々と渡米しました。彼らは日本の閉塞した美術界の状況に飽き足らず、現代美術の中心地ニューヨークに活路を求めていきました。
本展は、ニューヨークで活動した3人のアーティスト、草間彌生・荒川修作・篠原有司男に焦点をあて、当館の所蔵作品により特集展示を行うものです。3人にそれぞれ独立した展示室を1つずつ用意し、3つの個展の集合のような展覧会となります。
ネットペインティングをはじめとする先鋭的な作品を次々と発表し、ニューヨークのメインストリームで成功をおさめた草間彌生。ダイアグラム絵画でアメリカのみならずヨーロッパでも注目を集めた荒川修作。ニューヨークという都市の持つエネルギーを作品にぶつけた篠原有司男。近年人気・評価ともますます高まりを見せる3人の作品の魅力を、この機会にぜひご堪能ください。
【アーティストについて】
草間彌生
1957年に渡米。「網目」だけを全面に描いた「ネット・ペインティング」や、布製の突起物で覆われた「ソフト・スカルプチュア」を発表し、ニューヨークのアート界で成功を収めます。またインスタレーションやパフォーマンスの先駆的作品で、60年代アメリカ美術に大きな足跡を残しました。1998-99年には大規模な全米巡回回顧展がニューヨーク近代美術館ほかで開かれ、国際的なアーティストとしての名声を不動のものとしました。
千葉市美術館では、50年代から90年代にいたる草間の作品18点を所蔵しています。初期の白のネット・ペインティング《ナンバーBホワイト》やヴェネチィア・ビエンナーレに出品されたソフト・スカルプチュア《最後の晩餐》と《幻の青春をあとにして》など、代表作も含みます。
荒川修作
1960年、ネオダダイズム・オルガナイザーズの結成に参加。箱に入ったセメント彫刻で注目を集めます。直後の1961年に渡米。乳白色の地に文字や図形を配した「ダイヤグラムシリーズ」を制作し、当時勃興しつつあったコンセプチュアル・アートとはひと味違う独自の方向性で、ニューヨークのみならずヨーロッパの美術界でもその名を知られる存在となりました。
千葉市美術館では、大作《My Properties 作品No.1》をはじめとするダイヤグラム絵画4点とセメント彫刻2点を所蔵しております。いずれも質の高い作品ばかりで、荒川作品の魅力を充分にご堪能いただけます。
篠原有司男
ネオダダイズム・オルガナイザーズの中心メンバーとして活躍。いわゆる「反芸術」の立役者の一人として、「ボクシング・ペインティング」等、既成の美術の枠を打ち破る大胆な作品を発表しました。1969年の渡米以降、段ボール製のオートバイ彫刻や、サイケな色調と激しいタッチによる絵画など、いかにもニューヨーク的な作風を確立しました。
今回の展覧会では、60年代の記念碑的作品《思考するマルセル・デュシャン》とオートバイ彫刻《モーターサイクル カンザシ》をはじめ、4作品を展示いたします。