サトウ画廊コレクション ~現代版画の魅力~
2009年12月15日[火] – 12月26日[日]

吉原英雄 《赤い花》 1958(昭和33)年
会場
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千葉市民ギャラリー・いなげ/旧神谷伝兵衛別荘 |
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会期
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2009年12月15日[火] – 26日[日] ※この展覧会は終了しました |
休館日
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12月21日[月] |
観覧料
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無料 |
開館時間
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9:00-17:15 |
主催
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千葉市美術館
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千葉市は1991(平成3)年度に、東京にお住まいの佐藤友太郎氏から美術品407点の寄贈を受けました。佐藤氏は銀座で1955年から81年にかけて「サトウ画廊」を経営し、戦後の現代美術の普及・発展に貢献されました。26年間に約700人以上もの美術家たちがサトウ画廊で作品を発表しています。
サトウ画廊で展覧会を開催した作家達は佐藤氏に好感を抱き、展覧会終了後には小品を画廊に贈ったこともしばしばありました。このため氏の手許には400点以上の作品が集まることとなったのです。氏は、同時代の美術に接する一助として、美術館を開設準備中の千葉市に、所有するほとんどの美術品を寄贈されました。作品の内訳は、102人の作家による絵画166点、版画213点、彫刻14点、写真1点、工芸13点です。
今回は、特に版画作品を紹介します。版画はオリジナルが1点だけの油彩などとは違い、複数性が重要な性格です。 サトウ画廊では、この版画の性格に注目し、絵画の好きなひとびとに新しい美術をひろめるため、そして作り手たちに資するため、版画による展覧会を積極的に開催し、版画を専門としない美術家たちにも制作を呼びかけました。結果として、サトウ画廊の版画をめぐる活動は、技術の専門性ゆえに閉鎖的になるおそれのある版画の世界に、新しい刺激を与えることに貢献しました。