はないばら
2010年1月13日[水] – 1月24日[日]
会場
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千葉市民ギャラリー・いなげ/旧神谷伝兵衛別荘 |
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会期
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2010年1月13日[水] – 24日[日] ※この展覧会は終了しました |
休館日
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1月18日[月] |
観覧料
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無料 |
開館時間
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9:00-17:15 |
主催
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千葉大学、千葉市美術館、千葉市民ギャラリー・いなげ
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出典作家
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在知(ありとも)、 押江千衣子(おしえちえこ)、荒神明香(こうじんはるか)、坂田峰夫(さかたみねお)、須田悦弘(すだよしひろ)、橋本トモコ(はしもとともこ)、丸山純子(まるやまじゅんこ)
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多くの人たちが花を美しいものとして観賞し、愛好しています。そう、花は確かに美しい…。
しかし、いったん美しいと形容してしまったとき、私たちの感性はその枠の中に押し込められ、そう見るようにし向けられます。そしてその枠からはずれたものが排除されることを「美」は正当化しさえします。そして現代においては、さまざまな場面で、「美しい」ことは、まるで前提条件であるかのようにも見えます。美しい花から、我々は何を受け取るのでしょうか…。
花の咲く茨(いばら)を意味する「はないばら」と題された本展では、花の表現を通して、私たちが美しいと感じる感覚について、美しいと語ることについて考える機会に出来たらと思います。時に美には毒が潜み、美が醜に反転することもあります。その両義性を持つからこそ、花は我々を引きつけてやまないのかもしれません。
表現者たちの作品は、花が蜜で蝶を誘い込むように私たちを魅惑しますが、その表面的に在る美にとどまらず、その奥を透かし見たときに見える美とは一体どのようなものなのか、七人の現代美術作家の表現を通じて花の秘められた美をご覧いただければと思います。
※千葉市は「花の都」を標榜し、「花の美術館」を擁しています。また大賀ハス(古代ハス)をキャラクターにした「ちはなちゃん」は千葉市のシンボルにもなっています。
※本展は、千葉大学と千葉市美術館が連携し企画・開催するもので、キュレーションは千葉大学の神野真吾(教育学部芸術学研究室)が担当します。千葉大学教員の上村清雄・神野真吾の指導と、千葉市美術館のサポートのもと、千葉大学普遍教育教養展開科目「展示を作るB」「博物館実習B」の受講生が展覧会の企画運営を担います。なお、展覧会終了後に本展の展示を記録したリーフレットを作成いたします。