甲斐庄楠音と大正期の画家たち
1999年6月29日[火] – 8月1日[日]
会期
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1999年6月29日[火] – 8月1日[日] ※この展覧会は終了しました |
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休室日
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月曜日 |
観覧料
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一般800円(640円) 大学生・高校生560円(450円) 中・小学生240円(200円) ※( )内は前売、または団体30名以上の料金 |
主催
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千葉市美術館、日本経済新聞社
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後援
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京都国立近代美術館、笠岡市立竹喬美術館
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近年ようやく見直されてきた甲斐庄楠音(1894~1978)の作品は、大正期の日本画の中でも一際個性的な魅力を放っています。多く女性を描いた甲斐庄の作品は、美醜を越えて人間の体が発する生々しい感覚と真摯に向き合うものであり、その表現は衝撃的でさえあります。土田麦僊に「きたない絵」と非難されたその女性像、しかし甲斐庄は「きたない絵で奇麗な絵に勝たねばならん」と自らの方向を定め、それによって絵画の本質、人間の真実を導き出そうとしたのです。
今回の展示は、国画創作会に衝撃的なデビューを飾った当時の作品など、大正~昭和初期にかけて生み出された甲斐庄の代表的な美人画約50点を中心に、同時代に新しい日本画の存在意義をかけて苦悩した若き画家たち、岡本神草、梶原緋佐子、稲垣仲静等の作品約20点を併せて展観し、大正期における日本画の高揚を明らかにしようとするものです。