その他のプログラム
さや堂ナイトプログラム

HIRUKO 水の祀り

映像作家 飯田将茂 × 舞踏家 最上和子

2019年2月16日[土]

映像 舞踏 マルシェ……………いのちを祝う失われた儀礼

出演

 飯田将茂(映像作家)、最上和子(舞踏家)

日時

2019年2月16日[土]16:30開場

会場

1階さや堂ホール

料金

大人 1500円、大学生 1000円、高校生以下 500円

※「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 BIBで出会う絵本のいま」観覧チケット[有料]をお持ちの方は200円割引
※マーケットブースでのお買い物は別料金となります

映像と舞踏が誘う 美しくも妖しい水の世界
水の祀りは仮想のまつり。 どこにもない、でもどこかにありそうな、そんな世界で水をまつる儀礼。 飯田将茂によるドーム映像作品HIRUKOから切り出された映像空間と、最上和子率いる舞踏家たちによる儀礼の舞が、まつりの始まりを告げることでしょう。 会場に一歩踏み込めば、別世界へと迷い込んでしまった旅人のような気分を味わえるかもしれません。今まで体感したことのない、荘厳で妖しい空間でのひと時をお楽しみください。

美術館ならではの建築×アート×マルシェ
アートとマルシェが合わさったこの空間では、美味しいものを食べたり飲んだりしながら、新しい形のパフォーマンス表現をゆっくりと楽しむことができます。ネオルネサンス様式の建築空間に呼応した、ここでしか出会えない表現は必見です。

まつりの締めくくりは参加&体験型のアート空間で
水の祀りの締めくくりには、その場にいる誰もが参加できます。仮想の儀礼として行われるこのまつりの神聖な空間を、舞踏の舞手だけでなく、そこにいる全ての人が担い手となって作りあげます。 舞踏とは、それ自体が世界と繋がり自分自身と繋がる儀式。滅多に体験する機会の無い舞踏の世界を少しだけ体感しながら、まつりのフィナーレを一緒に彩りましょう。

 

【タイムスケジュール】

16:30ー 開場
18:00ー  ライブパフォーマンス
19:30ー  終了予定

 

【マルシェ参加店舗】

○WiCAN × 豆NAKANO(コーヒー)
WiCANのカフェ屋台×豆NAKANOのパイ&コーヒーなコーヒースタンド。幕間のコーヒーブレイクはアートな屋台でごゆっくりどうぞ。
https://www.mamenakano.com

○HELLO GARDEN(ドリンク)
西千葉の空き地で新しい暮らし方を見つける実験広場「HELLO GARDEN」のドリンクスタンドです!
http://hellogarden.jp

○Thymons Lab.(フード)
西千葉に新しくオープンした、季節に寄り添った料理とお酒のお店です。 美味しいお酒とお料理、そしてお料理教室やケータリングなど、多岐にわたり活動中。 https://www.thymons.info/food-styling

○菓子工房ノア(お菓子)
北海道産小麦や良質な卵、キビ糖等の材料の素材にこだわり1人1人の大好きに出来る限りお答えできたらとバースデーケーキ・アイシングクッキー等心を込めてお作りしています。 http://noah-sweets.com

○boulangerie dodo(パン)
京成みどり台駅の近く、住宅街の中にひっそりと佇む人気のパン屋さん。長時間発酵作られた生地を用い、それぞれのパンの持ち味が十分に引き出せるよう、こだわり抜いて作られています。  https://paindedodo.exblog.jp/i0/

○wine stand pedro(ワイン)
西千葉のカウンター9席のお店です。畑での仕事から醸造まで余計なものを一切足さない、引かない丁寧な造り方で出来上がる美味しい自然派ワインをご提案させて頂いています。またそれにあった料理もちょっとしたおつまみからしっかりとお食事としても召し上がって頂けます。お一人様一杯だけでもお気軽にどうぞ! 

○齊藤ぶどう園(ワイン)
1930年より千葉県横芝光町で生食用とワイン用のぶどうを栽培し、ぶどう酒を造っています。土作りにこだわり、低農薬・有機肥料使用で育てた甘熟ぶどう。(甘く完熟させたデラウェアや巨峰類、山ぶどうetc.)この自家栽培のふどうを原料として、醸造された本格地ワインです。自家醸造ワインならではの味をお楽しみください。
http://www.saito-winery.com

○千葉陶芸工房(陶芸、ジュエリー、ガラス教室)
千葉市中央区にある工芸工房。90分からの体験講座や、継続して制作のできる会員教室を開催しています。様々な工芸技法を用いて、自分だけの作品を制作できます。美術大学や専門学校で技術を習得し、作家として活動するスタッフが丁寧に指導いたします。
 http://www.c-tougei.com

 

プロフィール
飯田 将茂 (いいだ まさしげ)

映像作家。玉川大学芸術学部非常勤講師。国内外のプラネタリウムで身体性をテーマとした独自のアプローチによってドーム映像作品の発表を続ける。国外の主要なドーム映像祭にて、日本人初の最優秀賞を受賞。

ドーム映像とは、プラネタリウムなどのドーム状のスクリーンに投影される没入型映像のこと。
プラネタリウムでは一般的に宇宙科学番組や自然ドキュメンタリーなどの上映が行われるが、昨今では全天を映像が覆う音楽イベントやパフォーマンスをはじめ、映像・アート作品の表現媒体としても注目されつつあり、世界各地でドームを使用した様々なイベントや映像祭が開催され、広がりを見せている。
ドーム映像は、映像表現であると同時に空間表現であるともいえる。その巨大な空間に包まれることで、これまでの映像では表現し得なかった没入感と臨場感を生み出し、観る者の鑑賞体験をより生々しい体験へと変えてくれる。
飯田将茂はこの空間映像における新たな身体表現の可能性に着目する。映像という性質上、肉体の不在を前提とするにもかかわらず、ドームの暗闇に映し出される身体イメージは独特の存在感を獲得する。それはあたかも亡霊が出現するかのように、イメージと生身との間を揺れ動く。
この空間映像は、これまでの映像表現ではその文法無しには語り得なかった身体性を、直接的に映像の中に発生させる可能性を秘めている。

最上 和子(もがみ かずこ)

原初舞踏家。バルハラ稽古場主催。原初舞踏を提唱し『身体』の探求と模索を行い続ける舞踏家。公演・ワークショップ・東京巡礼などの活動をする一方で実践家の立場からの身体論を構築。執筆も手掛ける。

舞踏とは何か……それは自身の身体と向き合うことにより、身体の内部深くから溢れてくるものを動きにしていくこと。
それを突き詰める程に、その取り組みは個人を越えた大地の持つ無意識の領域や、生命の歴史に関わって行くこととなる。それは人類の歴史上、古代の人々が持っていたアニミズムなどの原初性を実現することに他ならない。
最上和子の目指す舞踏は、高度なAIやITまたはIoTの登場により、これからますます希薄になっていくであろう人間の身体性をいかに今の時代にふさわしい形で獲得していけるのかを模索している。
それと同時に、日本発祥の舞踏の遺産を引き継ぎつつも、それを更に深め人間の持つ可能性を新たに引き出していく取り組みである。
本作「HIRUKO」においては、“ 身体性を映像の中に顕現させる” という飯田監督の構想を可能にするために欠かせないものとしてその役割を担っている。

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