2025年度に開催した企画展関連ワークショップを報告いたします。
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2025年11月24日(月・祝)に、開館30周年・千葉開府900年記念 千葉美術散歩展関連ワークショップとして「おさんぽ美術箱 〜立体コラージュで作品世界を表現しよう」を開催しました。
千葉県出身・在住のアーティスト、渡辺のり子さんを講師としてお招きし、子どもから大人まで幅広い世代の方にご参加いただくことができました。
写真を中心に、当日の様子をお伝えさせていただきます。
渡辺さんから、今回のテーマである「場(シーン)」を作るというのはどういうことかを聞き、まずは皆で千葉美術散歩展の展示室へと向かいました。
気になる作品を見つけたら、ワークシートに記載されている様々な問いかけをヒントに作品とじっくり向き合います。
もし額縁の外に目を向けたら、どんな景色が広がっていそう?
描かれている人物はどんなことを考えたり、話したりしているのかな?
もし10分後に作品の中で何かが起きるとしたら、どんなことだろう?
作品に描かれているものはもちろん、その前後左右や時間の後先など、描かれていないものまで想像を広げながら、
後半の制作に向けて、思いついたことをどんどんメモしていきました。
たっぷり鑑賞をした後は、それぞれの中で広がったイメージを形にする時間です。
渡辺さんが普段の制作でも使われている5cm四方の小さな箱。
その限られた空間の中に、様々な素材を使って「場(シーン)」を表現していきます。
細かいパーツを一つ一つ丁寧に、ピンセットやようじも駆使しながら配置していきます。
箱の中だけでなく、外側までこだわって装飾される方も。
バランスを取るのが難しかったり、接着しにくいパーツなど扱いには、すかさず渡辺さんがアドバイス。
それぞれ、思い描いたこだわりの場(シーン)を、箱の中に表現していくことができました。
最後は一人一人、自分の作品にタイトルとコメントを書いたキャプションも添えお披露目会を行いました。
箱の中に作り出されたのは、小さいながらもぎゅっと濃縮されたイメージの世界たち。
お互いの作品に感嘆の声があがり、表現された「場(シーン)」に惹き込まれる時間となりました。
ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。
企画展関連ワークショップは、展覧会にそって様々なテーマで開催してまいります。
今後もぜひイベント情報をチェックしていただければ幸いです。
(報告者:教育普及担当 田口由佳)
【参加者の声(アンケートより抜粋)】
・自分でお話をつくるのが好きなので、小さな箱に自分の世界を作るのが楽しかったです。(9歳)
・色々な素材があって想像をふくらませられた。(11歳)
・もっとたくさんつくりたかった。5箱くらい。(9歳)
・美術館の作品を見て作るというのがとても良かったです。子ども作品が大人っぽくてびっくりしました。(40代)
・作品を作るということを考えながら絵を見ると、いつも以上にじっくり見ることができた。
・皆さん奥行きのある素敵な作品を作っていらして、とても刺激を受けました。(60代)
・知らない作品から意外なイマジネーションが働いた。まさにイメージのさんぽ!(50代)












