つくりかけラボ
つくりかけラボ04

飯川雄大|デコレータークラブ —0人もしくは1人以上の観客に向けて

2021年7月14日[水] – 10月3日[日]

つくりかけラボ04 飯川雄大|デコレータークラブ —0人もしくは1人以上の観客に向けて
会期

2021年7月14日[水] – 10月3日[日]

休館日・休室日

8月2日[月]、9月6日[月]

観覧料

無料

主催

千葉市美術館

会場

4階子どもアトリエ

現在、全作品公開中です(2021.10.2)

下記の日程は作家・飯川雄大さんが滞在されます。展示の裏側など気になることをぜひ聞いてみてください。
9/25(土)・26(日)・30(木)、10/1(金)・2(土)・3(日)
※途中休憩等、不在の場合もございます。

つくりかけラボとは、「五感でたのしむ」「素材にふれる」「コミュニケーションがはじまる」いずれかのテーマに沿った公開制作やワークショップを通して空間を作り上げていく、参加・体験型のアーティストプロジェクトです。いつでも誰でも、空間が変化し続けるクリエイティブな「つくりかけ」を楽しみ、アートに関わることができる表現の場です。

つくりかけラボ04では、美術家の飯川雄大さんをお迎えします。タイトルの「デコレータークラブ」とは、海藻や小石を身につけて姿を変えるカニのこと。飯川さんは、このカニを発想の原点に、鑑賞者の気づきや反応を誘うさまざまなプロジェクトを行ってきました。今回のサブタイトルは「0人もしくは1人以上の観客に向けて」。いったいどんな作品が姿をあらわすのでしょうか。いつもとはちょっとようすのちがう千葉市美術館をお楽しみください。

※館内にて新型コロナウイルス感染拡大防止対策を行っております。
 ・体調のすぐれない方の来館はご遠慮ください。
 ・咳エチケット、マスク着用、手洗い・手指の消毒の徹底にご協力ください。

※予定が変更になる場合があります。最新の状況はホームページをご確認ください。

アーティストからのメッセージ

「デコレータークラブ」シリーズは2007年から始まりました。飾り付けをするクラブ活動みたいですが、世界中の海に生息し擬態する性質を持った蟹の名前(Decorator Crab)に由来しています。
昔、この蟹を紹介するドキュメンタリー番組を見たのですが、ダイバーが海の中で何だかわからないモノ(実は蟹)を見つけたときの驚きが全く伝わってこなくて。たくさんの言葉や映像を使っても、どうしても伝えることができない部分があるということが面白かったんです。
蟹は天敵から身を守るため、誰にも見つからないように行動しているだけ。でも、人は勝手に特別な状況だと感じたり、別の価値をつけたり、一方通行のコミュニケーションから新しい要素を生み出しています。「デコレータークラブー0人もしくは1人以上の観客に向けて」では、蟹とその周辺に起こったズレを、美術館と観客の間にも作ることはできないだろうかと考えました。蟹のふりをして。

プロフィール
飯川雄大(いいかわたけひろ)

1981 年 兵庫県生まれ、同地を拠点に活動。人の認識の不確かさや、社会の中で見逃されがちな事象に注目し、鑑賞者の気づきや能動的な反応を促すような映像やインスタレーションを制作。2019 年 「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館)、「美術館の七燈」(広島市現代美術館)に出品。2020年は、ヨコハマトリエンナーレ2020「Afterglowー光の破片をつかまえる」、高松市美術館の個展「デコレータークラブー知覚を拒む」など。

https://takehiroiikawa.tumblr.com

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