企画展
所蔵作品展

岡本秋暉とその師友

2011年4月26日[火] – 6月5日[日]

会期

2011年4月26日[火] – 6月5日[日]

※この展覧会は終了しました

休室日

会期中無休

観覧料

一般200円(160円) 大学生150円(120円) 小・中学生、高校生無料

※( )内は団体30名様以上

※ 千葉市内在住60 歳以上、千葉県在住の65歳以上の方、小・中学生、高校生、および障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料

※ 同時開催「ボストン美術館浮世絵名品展」入場者は無料

主催
千葉市美術館

岡本秋暉(1807~62)は江戸時代後期に活躍した画家で、鳥、特に孔雀を得意としました。江戸の町人出身で小田原藩士の養子となった秋暉は、江戸中屋敷に勤務するかたわら、藩の御殿を飾る障壁画を制作したり、また絵師として藩とは関係なく注文を受けたりしていました。弘化3年(1846)頃には下総柏村(現在の千葉県柏市)の名主寺嶋家に逗留して作品を残しています。多くの文人墨客が寺嶋家を訪れており、寺嶋邸すなわち「摘翠軒」は当時の柏の私塾であり文化サロンでした。今回は「摘翠軒」をルーツとする摘水軒記念文化振興財団の所蔵品を中心に岡本秋暉の作品を15点展示します。

  鳥の羽根の美しさを描き出す秋暉の画風は、中国人画家沈南蘋の画風を学んだものでした。南蘋の精緻な描写と華麗な彩色は江戸時代中期以降の日本絵画に大きな影響を与えています。今回は特に秋暉との結びつきが強い、宋紫石ら江戸で活動した南蘋派の作品を展示して、秋暉の画風の源流をたどります。

  また秋暉は渡辺崋山、椿椿山と親しく交わっていました。崋山の師、谷文晁は文人画(南画)の他さまざまな画派を学び、江戸時代後期の非常に重要な画家です。秋暉と関係の深い谷文晁系の画家と作品も紹介します。下総金堀村(現在の船橋市金堀町)から江戸へ出て活躍した文晁系の画家、鈴木鵞湖(1816~70)の作品も合わせてご覧ください。秋暉と鵞湖には共通の知人も多く、面識があったものと思われます。
「1 江戸の南蘋派」「2 岡本秋暉」「3 谷文晁から鈴木鵞湖へ」の3部構成により、岡本秋暉とその師系および親交のあった画家たちの作品を展示します。

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