企画展
所蔵作品展

ドローイングの楽しみ

2011年6月14日[火] – 7月31日[日]

辰野登恵子《Untitled 1982》1982年 千葉市美術館蔵
会期

2011年6月14日[火] – 7月31日[日]

※この展覧会は終了しました

休室日

7月4日[月]

観覧料

一般200円(160円) 大学生150円(120円) 小・中学生、高校生無料

※( )内は団体30名様以上

※ 千葉市内在住60 歳以上、千葉県在住の65歳以上の方、小・中学生、高校生、および障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料

※ 同時開催「橋口五葉展」入場者は無料

主催
千葉市美術館

同時開催の企画展「橋口五葉展」では、艶やかな女性を美しい線でとらえた画家の素描も見所の一つとなっています。本画あるいは完成作に対して、素描や下絵の味わいには、また別の楽しみがあります。所蔵作品による本展覧会では、線の美しさやおもしろさを魅力とする作品をコレクションの中から選んで紹介します。

 対象の特徴をすばやくとらえ、かたちの本質を簡潔に表す力は、古今東西を問わず絵描きの基礎的な技量として求められてきたものといえます。今回は、版本のコレクションの中から、略画の名手鍬形惠斎(北尾政美)の『略画式』(寛政7(1795)年)をはじめとして略画や画譜、漫画に見られる巧みな線をご覧いただきます。また、これらの版本とあわせて、第二次世界大戦後から高度成長期にかけて、変わりゆく市井の人々の暮らしを見つめ、あたたかく、ときに辛辣な風刺画家の視点から記録した当市ゆかりの作家・遠藤健郎の作品をご紹介します。

 展示の後半では趣向を変え、さまざまに線を引く、その作業自体が作品となり私たちの前に心地よいリズムとともに表れます。また、描き手の心の動きや未整理の感情が現われた小品としても、私たちを魅了するドローイング作品の数々。展示の最後では、これらの中から「親密な線」を取り上げ、描くという営みに寄り添ってみたいと思います。

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