2025年8月2日[土]〜10月19日[日]
サバティカル・カンパニー(通称サバカン)は、杉浦藍、益永梢子、箕輪亜希子、渡辺泰子によるアーティスト・コレクティブです。
創造的な長期休暇を意味するSabbaticalな活動を、多方面に展開するサバカンが、「開館30周年記念 未来/追想 千葉市美術館と現代美術」展を多様に知る体験型プロジェクトに参加します。
美術館のアーカイブに多様に触れる特別な空間を、展示会場でぜひお楽しみ下さい。
作家の言葉
こんにちは!はじめまして、あるいは、お久しぶりです。
私たちは、アーティストコレクティブ「サバティカル・カンパニー」、略してサバカンです。
サバカンは4人の作家からなる、アーティストコレクティブ(作家集団)です。私たちは「言葉になる手前の時間を過ごそう」というフレーズのもと、サバティカル(研究休暇)なひとときを共に過ごそうと、さまざまなプロジェクトを行ってきました。
今回は開館30周年を迎える千葉市美術館のロビーで、「Fancy a Picnic? OR Fancy an Archive?」というタイトルのもと、開館から現在までに行われた、現代美術の展覧会のカタログと関連資料をご紹介するスペースを、私たちの提案するピクニックプロジェクトとして皆さまにお届けします。
日本語の「ピクニック」は、フランス語の pique-nique(ピクニック) を語源にしています。「鳥が餌をつつく」という動詞 picorer(ピコレ) が語源の pique(ピク) と、「ささやかなもの」を意味するnique(ニック)が組み合わさり、pique-nique(ピクニック)=「それぞれのものが持っている小さなものをつついている」という言葉となって、17世紀に生まれました。
人々がそれぞれのものを持ち寄り、外で時間を共有するのが一般的なピクニックのイメージですが、今回のピクニックは、展覧会が終わった後のロビーで繰り広げられます。ここで持ち寄られるのは、カタログや記録資料、椅子や備品、そして「時間」そのものです。
ぜひ少しのあいだ腰を下ろし、カタログを手に取ってページをめくってみてください。30年分のアーカイブを振り返りながら、時を越えた出会いや再会を楽しんでいただけたらうれしいです。
この場所で過ごすひとときが、みなさんにとってのサバティカルな時間になりますように!
杉浦藍、益永梢子、箕輪亜希子、渡辺泰子の同世代4人により2015年に結成されたアーティスト・コレクティブ。安息日を語源とし、専門性を磨く創造的な長期休暇を意味するSabbaticalと、共にパンを食べる仲間を語源とするCompanyを組み合わせコンセプトとし、プロジェクトを主体に活動を行う。
https://www.sabbaticalcompany.com/