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時の蘇生・柿の木プロジェクト関連「Piece of Peace 〜小さなタイルに願いをのせて」(2日目)を開催しました

2024.6.11 展覧会関連 みんなでつくるスタジオ その他のプログラム

2024年310日(日)512日(日)の二日間に渡り、時の蘇生・柿の木プロジェクト関連ワークショップ「Piece of Peace 小さなタイルに願いをのせて」を開催しました。このブログでは《ワークショップ2日目》である5月12日開催分を報告します。

3月の回で自分の願いを込めて作成した2枚の小さなタイルたち。講師の羽山加奈子さんのアトリエで、乾燥や素焼き、釉薬掛けに本焼きというプロセスを経てついに完成!2日目のこの日が参加者への初お披露目となりました。

それぞれ、希望した色の釉薬がかかり、つやつやピカピカと彩も豊になってかえってきたタイルたち。2日目はこの完成したタイルたちからさらにイメージを広げ、自分の願いから広がる世界やつながる未来へと思いを馳せながら、コラージュ表現を体験していきました。

雑誌やチラシから切り抜かれたさまざまなモチーフたち。まずはそこから気になるものを選び、画用紙の上で組み合わせていきます。このモチーフ選びの段階が、実は悩みながらも楽しい時間です。



切ったり、はったり、描いたり。それぞれ思いのままに手を動かしていきます。

2日目にはなんと、スペシャルゲストとして柿の木プロジェクトの発起人である美術家の宮島達男さんがお越しくださいました。
途中、慣れないカッターの使い方を丁寧に教えてくださるなど、参加者がのびのびと表現している様子を終始温かな目で見守ってくださっていました。

前回に引き続き講師の羽山さんもご参加くださり、参加者に声をかけながらコラージュ制作のプロセスを一緒に楽しんでくださっていました。

完成した参加者によるコラージュ作品をいくつかご紹介します。






やや短い時間であったにも関わらず、どのコラージュも個性溢れる力作ばかり。
それぞれの願いや思いが自由に表現され、豊かな世界が広がっていました。
コラージュは初めてだったけれど、とても楽しかったという声もあちらこちらから聞こえていました。

コラージュが完成した後は、いよいよタイルを柿の木の周りに設置しにいく時間です。


タイルの並び順は、色や形のバランスなどを見ながら羽山さんに決めていただき、土台となる小さなレンガに接着した方のタイルを柿の木の周りに設置しました。その様子をご覧になった宮島さんは、「タイルがまるで柿の木を見守っているフェアリーのようです」とおっしゃってくださり、それを聞いた参加者の皆さんもどこか誇らし気な様子でした。

最後は全員で記念撮影。
これから先もずっと、このタイルたち、そして参加者の皆さんと一緒に、柿の木を見守っていきたいと思います。

◎参加者からの声(アンケートより抜粋)
・「だいすき」をばくはつさせれたことがとてもよかった。(8歳)
・たいるがねん土でできてるのかとわかったからおもしろかったし、こらーじゅがすごたのしかったです(7歳)
・ふだんできないことをできた。(11歳)
・持続的なプロジェクトに子どもと参加することができ本当に良い思い出となりました。
・タイルというずっと残るものが、家族でも来る美術館にあることが嬉しい。
・柿の木の周りにタイルが並んだ時に、なんとも言えない達成感、満足感、嬉しい気持ちが込み上げてきました。
・タイル作りとコラージュの2部制でとても良かったです。自分も柿の木も新しい世界(+愛)へ飛んでいけたら良いなと思います。
・初めて出会った人達がそれぞれに作ったものが一つの輪になって。こうやってつながりの輪ができ、平和につながるのだと思い、幸せな気持ちになりました。

(報告者:ワークショップ担当 田口由佳)

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