千葉市美術館 収蔵品検索システム

最初 前 次 最後
拡大
前の画像   次の画像
舟中の男女

渓斎 英泉
ケイサイ エイセン
Keisai Eisen

舟中の男女

分 類:版画
制作年:文政(1818~30)初期頃
技 法:横大判錦絵揃物
寸 法:25.9x38.1㎝

 雪の日、屋根舟の中で手あぶりを抱えるように、身を寄せ合う男女の姿を描く。画面左上に松の枝が描き込まれていることから、隅田川に枝を張った首尾の松を描いたものと思われる。首尾の松には、川底に棒を立てて支えがしてあったことから、格好の舟の繋ぎ場となり、船頭をはずして、2人だけの世界を楽しむことも少なくなかったらしい。
 美人画家で人気の英山の弟子として、また他の分野では振るわない画料を得るためでもあったのであろう。初期の英泉で最も力のこもった作品が見られるのは、本図のような親密な男女を描いたあぶな絵や春画の分野であった。
 季節で展開されているらしい12枚揃のシリーズで、最終図にあたる図と目される。無款ではあるが、布団に付けた札に「十二番ノ内 泉丸」とあることからも、英泉の作と判断される。当時の英泉錦絵としては絵具や摺も上質である。